12月10日放送の【マツコの知らない世界】で「カセットテープの世界」を紹介する松崎順一さん。
日本でただ1人、自らを「家電蒐集家」と名乗る松崎順一さんって一体何者??という方へ向けて、今回は松崎順一さんのプロフィールや経歴、現在の活動内容についてまとめていきたいと思います。
松崎順一さんプロフィール
名前:松崎 順一(まつざき じゅんいち)
生年月日:1960年8月16日
出身地:東京都台東区
職業:家電蒐集家・家電考古学者・デザインアンダーグラウンド主宰
松崎順一さんの生い立ち・経歴
アマチュア無線に夢中の学生時代
松崎順一さんは東京都台東区で生まれ、小学生の頃から秋葉原で部品を買ってラジオやトランシーバーを作ったりと、いわゆる機械いじりが好きな「家電小僧」だったようです。
中学生の時に買ってもらったラジカセがきっかけでアマチュア無線にはまり、無線技師の資格を取ってからは部活にも入らず、勉強もそっちのけでトランシーバー片手に家でずっと世界中の人と交信をしていたとか(笑)
そのため、学校での成績は悪かったようですが、無線で世界中の人たちと話していたので、英語はペラペラで抜群に得意だったようです。
幼い頃から絵を描いたり、ものを作ったりするのが好きだった松崎さんは両親の助言で、デザイン系の専門学校に進学。
専門学校ではインテリアデザインを専攻し、卒業後に就職した会社では照明器具の開発研究や百貨店・アパレル系店舗のディスプレイ・空間演出などを手掛けていたようです。
転機となった37歳での交通事故
松崎さんは37歳のときに背骨を粉砕骨折するほどの大きな交通事故に見舞われます。
病院へ運ばれたときは「99%車椅子か生きているだけで幸運です」と言われるほど、重症だったようです。
全治6カ月、入院中はずっと寝たきりの状態が続く中で、「自分はこのままでいいのだろうか」「デザイナーは世の中にたくさんいるが、自分にしかできないことは何だろう?」と、人生について考える大きな転機になったと語られています。
幸いにも粉砕骨折していたのが神経から一番遠い骨だったので、手術をすることもなく奇跡的に回復されたようですが、このときの事故が松崎さんの人生への考え方を変えるきっかけとなります。
「DESIGN UNDERGROUND」始動
退院後、一度は職場に復帰しますが、サラリーマンとしてこのまま管理職の道を進むより、「自分の好きな道に進みたい」という気持ちが強くなり、42歳のときに約22年間勤めた会社を退職。
自分の好きなことを仕事にしたいと考える中で、中高生の頃に熱中していた家電やオーディオをあらためて見てみると、当時の家電のかっこよさを再認識し、そこからラジカセやカセットテープの良さを独自に発信していくようになります。
古い家電の蒐集方法や知識については全くゼロの状態だったそうですが、知り合いのリサイクルショップで見習いとして働き、仕入れや流通・値付けなど業界の仕組みを学びながら約1年間の勉強を経て、古物商の免許を取得。
2003年にはラジカセを主軸に自身のコレクションを販売するショップ「DESIGN UNDERGROUND」をスタートさせます。
最初は鳴かず飛ばずの状態だったそうですが、ホームページを作ったり、取り扱う家電の幅を広げていく中で徐々に知名度が広がっていったようです。
現在、「DESIGN UNDERGROUND」のファクトリー(お店)としての営業は原則行なっておらず、実際に購入・買取依頼でお店に行かれる際はメールでのアポイントメント制となっているようです。
松崎さんのラジカセ愛やこだわりが感じられるホームページはかなりマニアックな内容で面白いので、興味のある方は是非見てみてください。
松崎順一さんの現在の活動
松崎さんは現在、ラジカセやレトロ家電の発掘・蒐集を主体に、ご自身で整備・カスタマイズした家電を使ってイベントやアート展の企画をしたり、ファッションブランドの空間演出に携わったりと様々な活動をされています。
ここでは代表的なものをいくつかご紹介させていただきます。
松崎順一さん監修『大ラジカセ展』
出典:http://dairadicasseten.haction.co.jp
2016年に池袋パルコミュージアム・大阪ロフトフォーラム、2017年に西武渋谷店で開催された、松崎順一さん監修の『大ラジカセ展』
100台を超えるヴィンテージのラジカセや500本ものカセットテープが展示され、ラジカセの持つデザインの多様性やそこから生まれたカルチャーを多角的に紹介する展覧会。
店舗ディスプレイ・空間演出
出典:https://www.dug-factory.com
「エルメス」のディスプレイや「BEAUTY&YOUTH」のポップアップストアのメインディスプレイ、「オープニングセレモニー」でのインスタレーションなど様々なブランドの店舗ディスプレイや空間演出に携わられています。
著書『ラジカセのデザイン!』
松崎さんの所持する約5000台もの膨大なラジカセコレクションの中から、選りすぐりのモデルを紹介した世界初の「ラジカセビジュアルブック」
自身がプロデュースするラジカセブランド「MY WAY」
松崎さんご自身が開発プロデュースされているラジカセブランド「MY WAY」
「音楽を楽しむことはもちろん、ラジカセという“もの”自体、そしてそれを持っていること、おうちにあることを楽しんでもらいたい」という思いで、デザイン・素材・色味・ボタンの押し味にまでこだわったオリジナルラジカセの販売も行なっています。
まとめ
1960年代に初めて日本で販売され、今再び注目を集めているラジカセ。
ここ最近はミュージシャンがカセットテープで新曲を発表するなど再びブームの兆しをみせています。
確かにカセットテープ特有のあのチープな音質(良い意味で)はデジタルでは感じられない独自の魅力ですよね。
【マツコの知らない世界】での放送をきっかけにカテットテープを知らない世代にも新たなブームとなり得るかもしれないですね♪